「四神相応」の都
突然ですが、平安京は
北に玄武、東に蒼龍、西に白虎、南に朱雀という
風水において好適地とされる地相に基づいて造られていますฅ(๑'Δ'๑)
北は山、東は川、西は道、南は池があてられる「山川道澤説」が有名で、
京都では北の玄武は船岡山、東の青龍は鴨川、
西の白虎は山陰道、南の朱雀は巨椋池と言われています。
京都は風水の観点から見て
素晴らしい地相に造られているのですが
それだけでなく、鬼門封じも行われています₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾
鬼門とは
北東(艮=うしとら:丑と寅の間)の方位のことである。
陰陽道では、鬼が出入りする方角であるとして、
万事に忌むべき方角としている。
他の方位神とは異なり、鬼門は常に艮の方角にある。
鬼門とは反対の、南西(坤、ひつじさる)の方角を
裏鬼門(うらきもん)と言い、この方角も鬼門同様、忌み嫌われる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AC%BC%E9%96%80
鬼門(北東)には比叡山延暦寺、赤山禅院、吉田神社、幸神社、
裏鬼門(南西)には石清水八幡宮、城南宮、壬生寺
が建てられ、鬼門封じとされました。
京都の表鬼門
比叡山 延暦寺
平安京の鬼門にある比叡山ですが、
もちろんその比叡山の中にも鬼門があります。
それが横川です( ・ㅂ・)
そしてその横川にある鬼門、
そこには延暦寺の中興の祖、
良源上人の墓所である元三大師御廟があります。
自らの亡骸を比叡山の鬼門に埋める事により、
京の都を守り続けようとしたそうです(۶•̀ᴗ•́)۶
日吉大社
日吉大社は全国の日吉神社(日枝神社)の総本社です。
延暦寺の守護神として位置づけられています(。☌ᴗ☌。)
日吉大社には神猿がいらっしゃいまして
「まさる(魔去る)」さんと呼ばれているそうです。
やはり鬼門には猿!なんですね♡
鬼門除けと猿
鬼門除けには「猿」とされていて、
鬼門にはよく猿が飾られています。
それは鬼門である艮の逆方向は坤(ひつじさる)ということで、
対極の力を持つ猿が邪気を払う力を持っている
とされているからだそうです。
赤山禅院
赤山禅院は比叡山延暦寺の塔頭として創建され、
陰陽道の祖神とされる中国の神、泰山府君を勧請しています。
赤山禅院の拝殿の屋根には、鬼門除けの猿が置かれています。
その猿は金網に閉じ込められているのですが
夜になると暴れだし、通行人にいたずらを繰り返したため
金網に閉じ込められたと言われています。
鬼門封じの猿はこのように金網に閉じ込められている事が多いです(๑ˇεˇ๑)
吉田神社
吉田神社は調べたところ、猿は祀られていないようですが
そもそも京都の鎮守神として吉田山に勧請し創建されていて、
第一殿に健御賀豆知命(たけみかづちのみこと)、
第二殿に伊波比主命(いわいぬしのみこと)を御祭神として祀っていますが
どちらも災難から逃れ幸福を勝ち取る厄除・開運の神です。
厄除・邪気除けの節分祭の発祥も吉田神社と言われています。
幸神社
幸神社にはちょうど本殿の北東角にあたる部分に
烏帽子をかぶり、御幣を持っているお猿さんがいます。
幸神社は「さいのかみのやしろ」と読まれるのですが、
本来は「塞の神(さいのかみ)の社」 でした。
塞の神は他から侵入するものを防ぐ神で、
まさに鬼門封じにふさわしい神社ですね!
京都御所の鬼門
天皇の住居である京都御所の鬼門「猿が辻」にも
頭に烏帽子をつけて御幣を担いだ猿の彫刻が置かれています。
こちらも金網のなかに閉じ込められています。。
また、塀が内側に削られているのも特徴です。
京都の裏鬼門
石清水八幡宮
王城鎮護の神様として朝廷から篤く尊崇されたことから、
伊勢神宮に次ぐ国家第二の宗廟と称されてきました。
本殿の裏手には、石垣の角が切り取られた「鬼門封じの石垣」があります。
そういえば石清水八幡宮も厄除けで有名ですね。
城南宮
京都市伏見区にある城南宮は
厄除け方除けの神が祀られています。
城南宮は「京都五社めぐり」の一つに選ばれていて、
スタンプラリーのような「京都五社めぐり」では
玄武は上賀茂神社、白虎は松尾大社、
青龍は八坂神社、朱雀は城南宮、そして平安神宮の五社を
巡るようになっています(╹◡╹)
壬生寺
節分会では素焼きのお皿 炮烙(ほうらく)の奉納が行われていて
奉納した人は、その年の災厄を免れるとされているそうです。
この炮烙は四月に行われる壬生狂言「炮烙割」で使用され
実際すべて割られるそうですꉂꉂ ( ˆᴗˆ )
節分の四方参り(よもまいり)
節分の夜、邪気(鬼)はまず、
北東の表鬼門にあたる吉田神社に現れ、
吉田神社を追われ、次に南東の八坂神社、
裏鬼門の壬生寺、そして最後に北西の北野天満宮まで逃げてきて、
北野天満宮の福部社の中に閉じ込められるそうです。
北野天満宮では鬼を追い払うのではなく、
福の神が鬼を封じ込めるので「鬼はそと」は言いません。
京都の重要な行事の一つ、節分会
昔は立春が年の初めとされていたので、
節分は一年の無病息災や厄除けを願う重要な行事となっています。
私が京都に引っ越してきて驚いたのは
節分会が市内のいろんなところで催されている事!
今回鬼門と平安京の関係をまとめていく中で
京都の人が地相の良い土地にも鬼門封じなどを行い、
災難から逃れ、幸せに暮らしていくことを
いかに強く願っていたかということが分かりました。
節分会に力を入れるというのも納得ですね♡
節分会が行われる際に
京都に来られる方は是非節分会巡りをしてみてください٩(ˊᗜˋ*)و
※こちらのブログに載っている情報は
価格、開店時間など、変更になっていることがあると思います。
行かれる前に今一度ご確認をお願いしますm(__)m
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